こんにちは。

スタッフの川合です。

前回のブログで少しご紹介しました「谷口吉郎・吉生記念　金沢建築館」。

お伝えきれなかった部分をお話ししたいと思います。

谷口吉郎さんは、金沢生まれの建築家です。

東宮御所や帝国劇場の設計者で東京工業大学の教授もされていました。

その息子さんが谷口吉生さん。

世界で最も美しい美術館を作ると言われている建築家です。

代表作にニューヨーク近代美術館（MoMA）の新館」やGINZA SIXなど。

国内でも数多くの建物を設計していますが、金沢にも「鈴木大拙館」という私も個人的に大好きな建築があります。

「鈴木大拙館」

回廊を歩いていると、静寂と凛とした空気に包まれて何とも心地良い気分になります。

そして本題の「金沢建築館」

谷口吉郎氏の住居跡に吉生氏が設計し、去年オープンしました。

建物内に、現存する迎賓館赤坂離宮和風別館「遊心亭」の主和室と茶室を忠実に再現展示されています。

再現するにあたり、図面上ではわからない細かいディテールを、吉生氏が赤坂離宮に直接足を運び採寸してきたとの話を、その場にいらっしゃった係の方が説明してくださいました。

出入口上の格子の奥に空調が隠されています。

この格子の細かさ！　美しいです！

前述の「鈴木大拙館」もそうでしたが、水に映り込んだ建物と木々が静寂を呼び、

心を落ち着かせてくれます。

襖紙の水色がモダンで品がありますねー。

和室の襖紙というと暖色系を選びがちですが、水色も美しいです。

お茶室には、外国人の方が椅子に着座してお茶を嗜むことが出来るように設えられています。

籐が巻かれた背もたれにとても惹かれました。

普段は圧倒的に洋の空間に居りますが、和の洗練された空気感はまた魅力的です。

金沢建築館、金沢に行かれた際はぜひのぞかれてはいかがでしょ